ローヤルゼリーができるまで(採取方法)

ローヤルゼリーは、働き蜂が女王蜂に与えるために、花粉やはちみつを体内で分解、合成して分泌した物質です。
ひとつの蜂の巣に女王蜂は一匹しかいないので、女王蜂候補が複数いる場合を除いては、ローヤルゼリーは、ひとつの王台にしか貯蔵できません。
ですので、そこから採れるローヤルゼリーもほんのわずかです。
では、健康食品として私達の元に届くローヤルゼリーは、どのようにして作られるのでしょうか?
ここでは、ローヤルゼリーまでができるまでの工程を紹介します。

人工王台のしくみ

女王蜂は、成虫になるとローヤルゼリーを働き蜂から口移しで与えてもらいますが、幼虫の時は、働き蜂によってローヤルゼリーが満たされた、王台とよばれる女王の部屋の中で育ちます。
ローヤルゼリーは、この王台に貯められたローヤルゼリーを採取するのですが、自然の巣では、女王蜂は一匹しかいないため、採れるローヤルゼリーの量もごく少量です。
また、ローヤルゼリーを採取してしまうと、王台の中の女王蜂の幼虫が育ちません。

そこで、考えられたのが人工王台を使って採取する方法です。
働き蜂は、巣に女王蜂がいない場合、次の女王蜂を育てるために、王台の中の幼虫にローヤルゼリーを与えます。
ですので、人工王台に働き蜂の幼虫を入れると、働き蜂は人工王台の中の幼虫を、女王蜂候補の幼虫だと認識して、人工王台にローヤルゼリーをせっせと運びます。

このようにして、たくさんの人工王台からローヤルゼリーを採取しますが、ひとつの巣箱に50個の人工王台を置いても一回で採れるローヤルゼリーはわずか15グラムです。

ローヤルゼリーができるまで

移虫する

人工王台に、普通の六角形の巣にいる働き蜂の幼虫を移します。
この作業を「移虫」と言いますが、幼虫に傷がつくと、働き蜂はローヤルゼリーを与えなくなります。
暗い巣穴から、小さな幼虫を傷がつかないようにすばやく移すのは、とても難しく大変です。

人工王台に幼虫を移虫したら、人工王台を巣箱の中に設置します。

採乳する

移虫から、40時間から72時間後に、人工王台を巣箱から取り出し、幼虫を取り出します。

幼虫を取り出したら、穴の周りを綺麗に掃除してから、ローヤルゼリーを専用の竹べらで取り出します。
一つの王台からは、200~300ミリグラムのローヤルゼリーが採取できます。
人工王台はひとつの巣箱に50~60個あり、これ以上作ると、品質が悪くなると言われています。

製品化する

採取されたローヤルゼリーを、生ローヤルゼリー、乾燥ローヤルゼリー、調整ローヤルゼリーにそれぞれ加工します。
この時、(社)全国ローヤルゼリー公正取引協議会の審査にパスした製品には、公正マークがつけられます。

おわりに

ローヤルゼリーは、移虫すると72時間後には、王台がローヤルゼリーでいっぱいになってしまうので、それまでに取り出さなければなりません。
また、移虫も採取も、細かい手作業で行わないといけません。
人工王台に移虫される幼虫は、生まれてから2~3日のもので、移虫してから採取までに約3日 かかるので、一回のローヤルゼリーの採取には5~6日ほどかかります。
ひとつの巣箱には、人工王台が約50~60個あり、ひとつの王台から採れるローヤルゼリーはわずか200~300ミリグラムなので、ローヤルゼリーが製品となるには、大変な時間と手間がかかっています。

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