ローヤルゼリーとプロポリスの違いについて
ローヤルゼリーとプロポリスは、どちらもミツバチから作られますが、その成分や効能がどのようなものかをご存じでしょうか? 実は、ローヤルゼリーとプロポリスは、成分や効能が全く違います。ここでは、ローヤルゼリーとプロポリスの違いを詳しく説明します。
ローヤルゼリーとプロポリスは、大きくわけて3つの違いがあります。
色が違う
ローヤルゼリーは乳白色ですが、プロポリスは、黒褐色、暗緑色、赤褐色が多いです。プロポリスの色は、ミツバチが摂取した木の種類によって異なり、色が違うと成分も違います。
作り方や目的が違う
ローヤルゼリーは若い働き蜂が、花粉やはちみつを食べ、体内で分解、合成し下咽頭腺と大腮腺(だいさいせん)から分泌した物質で、女王蜂にだけ与えるために作る食事です。プロポリスは、みつばちが、木の芽や樹液、他の植物から集めた樹脂成分と唾液を合わせて作ったもので、蜂の巣の補修や、巣内の衛生状態を清潔に保つために作られた物質です。
粘着性が強く、補強材として効果が高いので、蜂ヤニとも呼ばれています
成分が違う
ローヤルゼリーの成分
ローヤルゼリーは、たんぱく質、糖類、ビタミン、アミノ酸、ローヤルゼリー特有の物質であるデセン酸など、いろいろな成分が 幅広く、かつバランスよく含まれています。ローヤルゼリーは、含まれている成分が多種なので、効用も広く、生活習慣病、がんの予防、高血圧、低血圧、更年期障害、冷え性、肩こりの改善、アンチエイジング、鬱病や自律神経失調症の緩和、免疫力向上、肥満防止などに効果があります。
プロポリスの成分
プロポリスは、主成分がポリフェノール(植物に含まれている色素、苦味成分)の一種のフラボノイドで、他にアミノ酸、ビタミン、ミネラルが含まれています。プロポリスには、殺菌、抗菌、抗酸化、抗炎症作用があるので、風邪、インフルエンザ、口臭、歯周病、喉の痛み、ストレスを緩和、改善する効果があります。
また、免疫力を高めるので、がん、老化の予防効果もあります。
さらに、摂取するだけではなく、外傷に塗ると消毒液として働きます。
ローヤルゼリーは、栄養価が高いので「天然の栄養剤」と呼ばれ、プロポリスは、強力な殺菌、抗菌効果があるので「天然の抗生物質」と呼ばれています。
どちらも採れる量が少ないので希少ですが、プロポリスはミツバチの中でもセイヨウミツバチしか採取しません。
ですので、プロポリスは、ローヤルゼリーよりも生産量が少ないです。
おわりに
このように、ローヤルゼリーとプロポリスは、色、成分、効果が全く違います。ミツバチにとっては、ローヤルゼリーは女王蜂だけに与える特別な食事で、プロポリスは、巣の補強や衛生を保つための物質なので、食べ物ですらありません。
ローヤルゼリーとプロポリスは、効能が全く違いますが、併用することができます。
併用することによって相乗効果が期待されるので、どちらの効果も欲しい人は併用するといいでしょう。