吸収率の高いローヤルゼリーとは?
目次
同じ量のローヤルゼリーを摂取しても、吸収率が違うと効果の高さも変わります。ここでは、ローヤルゼリーの吸収率について説明します。
吸収率とは?
吸収率とは、摂取した食べ物の成分がどれくらい体内に吸収されたかの指標となる割合のことです。ローヤルゼリーに関わらず、食べ物は摂取しても栄養素が全部吸収されるわけではありません。
同じ量を摂取しても、吸収率が良い方が体内に吸収される栄養素の量が多くなり、効果も高くなります。
また、摂取したものの形状によっても吸収率は変わります。
ローヤルゼリーには3つの種類があり、種類によって形状が違い、吸収率が異なります。
ローヤルゼリーの種類と形状
ローヤルゼリーには3つの種類があり、それぞれ形状が違います。生ローヤルゼリー
生ローヤルゼリーは、採取したローヤルゼリーを不純物をろ過しただけで、そのまま瓶に詰めたもので液状もしくは糊(のり)状です。乾燥ローヤルゼリー
乾燥ローヤルゼリーは、生ローヤルゼリーを乾燥させて水分を90%飛ばしたもので、粉末もしくは粉末をカプセルに詰めたものです。調整ローヤルゼリー
調整ローヤルゼリーは、生ローヤルゼリーか乾燥ローヤルゼリーのどちらかを原料に、副材料や添加物を加えて錠剤もしくはカプセルにしたものです。形状による吸収率の違い
アメリカのPDR(米国医薬品集)によると、サプリメント(健康補助食品)の吸収率は、以下のように示されています。〇舌下(液体)‐50%
〇ソフトジェル‐30%
〇カプセル‐20%
〇錠剤‐10%
この中には粉末はありませんが、一般的には粉末はカプセルや錠剤よりは上で、液体より下だと言われています。
どのローヤルゼリーが吸収率がいいか
人体の中では、舌下が一番吸収がよいので、舌下で摂取できる生ローヤルゼリーが一番吸収率が高いです。乾燥ローヤルゼリーと調整ローヤルゼリーは、形状によって吸収率が違い、カプセルの方が錠剤よりも吸収率が高いです。
吸収率が高い酵素分解ローヤルゼリー
生以外のローヤルゼリーの吸収率は、錠剤よりカプセルの方がいいのですが、例外があります。酵素分解ローヤルゼリーは、錠剤ですがあらかじめ酵素で分解する、という特殊な製法なので、他の乾燥ローヤルゼリーや調整ローヤルゼリーよりも吸収率が高い製品です。
普通のローヤルゼリーのたんぱく質は、アミノ酸が鎖のような形で繋がっているので、そのままの形ではスムーズに体内に吸収されません。
摂取されたたんぱく質は、胃液や腸液の酵素で小さなペプチド(2個以上のアミノ酸が結合した状態のもの)や単体のアミノ酸に分解されて、小腸で吸収されます。
酵素分解ローヤルゼリーは、ローヤルゼリーのたんぱく質のアミノ酸があらかじめ酵素で小さなペプチドに分解された状態で含まれています。
普通のローヤルゼリーは、たんぱく質が体内で吸収される状態にまで分解された時には、すでに小腸に達しています。
酵素分解ローヤルゼリーは、摂取されるともっと早い段階で吸収されるので、たんぱく質や他の栄養素の吸収率が普通のローヤルゼリーよりも高いのです。
また、酵素分解ローヤルゼリーは、コーティングも薄いので、さらに吸収率が高くなっています。
吸収率を上げる方法
もともとの吸収率は生ローヤルゼリーが一番ですが、摂取の仕方で吸収率を上げることができます。生ローヤルゼリーの場合
生ローヤルゼリーは、舌下で摂取すると吸収率が高いですが、飲み込んでしまうと胃酸に弱いので成分が壊れてしまい、吸収率が下がります。ですので、生ローヤルゼリーは、舌下に入れてゆっくりと自然に吸収させましょう。
また、生ローヤルゼリーは独特の酸味と刺激がありますが、舌下に入れると和らぐので飲みやすくなります。
乾燥ローヤルゼリー、調整ローヤルゼリーの場合
乾燥ローヤルゼリーや調整ローヤルゼリーは、錠剤やカプセル状です。ですので、摂取する時に水分が必要ですが、水分の種類や温度、摂取する時間によってローヤルゼリーの吸収率が変わることがあります。
コーヒー、紅茶、お茶での摂取は避ける
コーヒーや、紅茶、お茶に含まれているタンニン(ポリフェノールの一種)は、鉄と結合する性質があります。タンニンが含まれている飲み物でローヤルゼリーを摂取すると、ローヤルゼリーに含まれている鉄分とタンニンが結合して、「タンニン鉄」という物質に変化してしまいます。
鉄は、もともと吸収率が低い成分ですが、タンニン鉄になると水に溶けにくくなり、腸で吸収されにくなって排出されてしまいます。
そのためコーヒーや紅茶、お茶などのタンニンが含まれている飲み物でローヤルゼリーを摂取すると、鉄の吸収率を下げてしまいます。
できれば、摂取する時だけでなく、ローヤルゼリーを摂取する30分前後はタンニンが含まれているものの摂取は避けましょう。
熱い飲み物を避ける
ローヤルゼリーは熱に弱いので、熱い飲み物で摂取すると栄養素の一部が壊れてしまいます。ローヤルゼリーを摂取する時は、タンニンが含まれていない冷たい~ぬるま湯くらいの温度の飲み物で摂取しましょう。
空腹時に摂取する
空腹時は身体が栄養を欲しているので、空腹時に摂取すると消化吸収率が高くなります。ただし、胃が弱い人は、空腹時にローヤルゼリーを摂取すると胃腸の調子が悪くなることがあるので、その場合は空腹時は避けて摂取してください。
おわりに
せっかくローヤルゼリーを摂取しても吸収率が低いと効果が低くなってしまいます。吸収率で選ぶのなら生ローヤルゼリーですが、高価だったり、独特の味が苦手だったりする場合は、酵素分解ローヤルゼリーを選ぶか、乾燥ローヤルゼリーもしくは調整ローヤルゼリーのカプセルタイプを選び、吸収率を良くする時間や方法で摂取することをお勧めします。