ローヤルゼリーの移虫から採取までの時間について
目次
ローヤルゼリーの移虫から採取までの時間
(社)全国ローヤルゼリー公正取引協議会の定義では、生ローヤルゼリーは移虫後、72時間以内に採取したものでばければならない、とされています。ローヤルゼリーの種類は、生ローヤルゼリー、乾燥ローヤルゼリー、調整ローヤルゼリーの3つがありますが、乾燥ローヤルゼリーと調整ローヤルゼリーは、生ローヤルゼリーを加工したものなので、ローヤルゼリーは全て移虫後72時間以内に採取されたものです。
移虫とは?
移虫とは、人工王台(人工的に作られた王台と呼ばれる女王蜂の部屋)に、普通の六角形の巣にいる働き蜂の幼虫を移すことです。人工王台に幼虫を移すと、働き蜂は幼虫を女王蜂候補と認識して、人工王台にせっせとローヤルゼリーを運びます。
なぜ72時間なのか?
ローヤルゼリーは、移虫後72時間たつと王台にいっぱいになるので採取します。また、幼虫は72時間以上たつと急成長し、ローヤルゼリーを急激に消費するため、その前に採取する、とも言われています。
初乳ローヤルゼリーとは?
普通のローヤルゼリーは、移虫後72時間以内に採取されたものですが、その中には、24~48時間以内に採取されたローヤルゼリーがあります。このローヤルゼリーは、一般的には初乳ローヤルゼリーと呼ばれています。
ただし、メーカーによっては、「40時間採取ローヤルゼリー」、「48時間採取ローヤルゼリー」、のように採取までの時間を表示しているところもあります。
なぜ48時間以内に採取するのか
働き蜂の幼虫が、普通の六角形の巣から人工王台に移虫された時は、わずか1~1.5ミリほどの大きさです。それが48時間後には2~3ミリの大きさになり、さらに72時間後には、8~10ミリの大きさに成長します。
この48時間後から72時間後までの間に幼虫は、3倍以上も大きくなり、そのためにローヤルゼリーの栄養素を大きく消費します。
初乳ローヤルゼリーは、栄養素が大きく消費される前に採取しているので、72時間採取ローヤルゼリーよりも栄養価が高いのです。
また、味もローヤルゼリー独特の酸味や苦味、ピリピリ感が薄く、生ローヤルゼリーで摂取しても まろやかで食べやすくなっています。
まとめ
ローヤルゼリーは、働き蜂の幼虫を人工王台に移虫後72時間以内に採取したものでなければならない、と(社)全国ローヤルゼリー公正取引協議会により定められています。そのため、ローヤルゼリーは、移虫から採取までの時間はどんなに長くても72時間です。
その中でも、移虫後24時間~48時間以内に採取されたものを初乳ローヤルゼリーと呼び、72時間ローヤルゼリーよりも栄養価が高く、味もまろやかなのが特徴です。
ただし、採取量が72時間ローヤルゼリーの半分しかなく、手間暇がさらにかかっているので、高価なものが多いです。