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ローヤルゼリーとワーカーゼリーの違いについて

「ローヤルゼリー」という言葉は聞いたことがあっても、「ワーカーゼリー」という言葉を聞いたことがある人は少ないのではないでしょうか? ローヤルゼリーは、女王蜂にだけ与えられる特別な食事のことです。
では、ワーカーゼリーはどんなものなのでしょうか? ここでは、ローヤルゼリーとワーカーゼリーの違いについて説明します。

ローヤルゼリーとは?

ローヤルゼリーは、生後10日程(人間でいうと16~20歳くらい)の若い働き蜂が、花粉やはちみつを食べ、体内で分解、合成し、上顎と下顎にある咽頭腺や大腮腺(だいさいせん)から分泌した、 高たんぱくで乳白色のクリーム状の物質です。

ローヤルゼリーは、女王蜂候補の幼虫と、女王蜂にしか与えられません。

ワーカーゼリーとは?

ワーカーゼリーは、働き蜂の幼虫に生後3日目まで与えられる食事で、濃度の薄いローヤルゼリーに、少量の花粉とはちみつが加わった液です。
ワーカーゼリーは、糖分やたんぱく質が、ローヤルゼリーに比べると半分程しかありません。

ローヤルゼリーとワーカーゼリーの違い

ローヤルゼリーは、女王蜂候補の幼虫と女王蜂にしか与えられない食事です。
他の働き蜂は、生後3日目までは、ワーカーゼリーを与えられ、生後4日以後は、花粉とはちみつを与えられます。
この生後3日間の食事が、遺伝子的には同じのミツバチの幼虫が、その後、女王蜂になるか、ただの働き蜂になるかを決定づけます。
ローヤルゼリーを食べると女王蜂になり、ワーカーゼリーを食べると、その名の通り働き蜂になります。

ただし、もし、女王蜂が急死した場合は、緊急事態として、巣房の中の卵か、生後3日以内の幼虫が女王蜂に選ばれることがあります。
この場合、卵や幼虫がいる場所に王台が作られて、ローヤルゼリーが満たされます。
そして、ローヤルゼリーを食べた幼虫が次の女王蜂になります。
しかし、幼虫が生後3日を超えた場合は、ローヤルゼリーを与えても、女王蜂にはならないことが実験で判明しています。

まとめ

ローヤルゼリーとワーカーゼリーは、どちらもミツバチの幼虫に与えられる食事です。
しかし、その質が違い、ワーカーゼリーはローヤルゼリーの半分しか栄養がありません。
ローヤルゼリーを食べた幼虫は女王蜂に、ワーカーゼリーを食べた幼虫は働き蜂に、と大きさや寿命、役割が全く違う蜂になります。
ローヤルゼリーとワーカーゼリーは、同じ蜂の幼虫の、その後の一生を決める運命の食事、と言えるでしょう。

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