高齢者のためのローヤルゼリー
目次
ローヤルゼリーは、高齢者に嬉しい効果がある成分を多く含んでいます。ここでは、ローヤルゼリーの様々な健康効果の中でもとくに高齢者に嬉しい効果を説明します。
血圧を下げる
血圧は、一般的には加齢とともに高くなります。これは、年齢とともに血管が老化するためで、50歳以上の人の7割近くが高血圧だと診断されています。
ローヤルゼリーにしか含まれていない特別な成分のデセン酸は、自律神経(循環器、消化器、呼吸器などの活動を調整する神経)の乱れを整えて、血管が収縮するのを防ぎ、血圧を正常に調節する働きがあります。
また、ローヤルゼリーのたんぱく質が酵素で分解されてできたローヤルゼリーのペプチド(2個以上のアミノ酸が結合した状態のもの)は、血圧を上げる酵素のアンジオテンシン変換酵素(ACE)が活性化するのを抑制する働きがあることが研究で判明しています。
〇その他にも高血圧を予防、改善する以下のような成分を含んでいます。
・アセチルコリン・・・デセン酸と同様に自律神経に働きかけ、血圧が上がることを防ぐ
・パントテン酸・・・コレステロール値を下げたり、腎臓からナトリウムを排出したりして高血圧を防ぐ
・γ‐アミノ酪酸(ガンマ‐アミノらくさん)・・・血管の収縮を穏やかにして血圧を下げる
コレステロール値を下げる
高齢になると、血管の中の悪玉コレステロールが増え、血管に悪玉コレステロールが取り付いて血管の壁を狭くし、動脈硬化、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、くも膜下出血などの病気の原因になります。デセン酸やパントテン酸は、悪玉コレステロールを取り除いて肝臓に運ぶ働きがある善玉コレステロールを合成します。
また、デセン酸と同じくローヤルゼリーにしか含まれていない特別な成分のアピシンは、脂質(コレステロールも脂質)の代謝を促進して、コレステロールが血液中に留まらないようにします。
〇その他のコレステロール値を下げる成分
・イノシトール・・・脂肪とコレステロールの流れをよくする、血中コレステロール値を下げる
・メチオニン・・・肝臓に脂肪が溜まるのを防ぐ
・タウリン・・・血液中のコレステロールを材料に作られる胆汁酸の合成を促進する
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)を予防、改善する
高齢になると、骨や歯を形成するカルシウムの吸収力が悪くなり、カルシウム不足になりやすくなって骨粗鬆症になります。また、女性は、閉経前後から女性ホルモンが減少します。
女性ホルモンは、骨の新陳代謝のバランスを取る働きがあるので、女性ホルモンが減少するとバランスが乱れて骨密度が下がり、骨粗鬆症になりやすいです。
ですので、高齢になると骨粗鬆症になる人が増え、転倒などで骨折しやすくなり、寝たきりやQOL(クオリティ・オブ・ライフ、人生の内容や生活の質)の低下に繋がります。
デセン酸は、女性ホルモンに似た働きがあるので、女性ホルモンが減った時に女性ホルモンの代わりに働いて骨の新陳代謝のバランスを取ります。
また、デセン酸と同じくローヤルゼリーにしか含まれていない特別な成分のひとつの類パロチンは、カルシウムを沈着させる働きがあり、骨や歯を丈夫にします。
〇その他の骨粗鬆症を予防、改善する成分
・カルシウム・・・骨や歯をつくっている成分
・マグネシウム・・・カルシウムと一緒に骨を強化したり、歯のエナメル質をつくったりする
・ビタミンB群・・・骨密度を高くする
・葉酸・・・骨質を高める
アンチエイジング(老化予防)
ローヤルゼリーには、老化を予防、改善する効果がある成分が多く含まれています。類パロチンは、若返りホルモンといわれるパロチンに似た働きがあり、皮膚の代謝をよくし、しみやしわを防ぎ、肌や髪の発育を助けます。
デセン酸は、抗菌、抗酸化作用、皮脂の分泌のコントロール、免疫力低下の防止、などの作用があり、髪の毛や肌の老化を予防する働きがあります。
アピシンは、細胞の分裂速度を速め、細胞の減少の防止、細胞を長生きさせる、などの働きがあり、肌の生まれ変わりを促進し、肌を若々しく保ちます。
〇その他のアンチエイジングに効果がある成分
・アルギニン・・・しわ、たるみの防止、肌のハリと弾力の維持
・アセチルコリン・・・脳の記憶や言語、運動などの機能の維持
・パントテン酸、セリン、グリシン・・・しわを予防、改善する
・ビタミンC・・・肌のハリの維持、しわを防ぐ
サルコペニアの予防、改善
高齢になると、筋肉量が減少し、全身の筋力または、身体能力が低下する「サルコペニア」という 症候群になりやすくなります。ローヤルゼリーには、サルコペニアの予防、改善に効果があるBCAA( Branched Chain Amino Acidsの略)が含まれています。
BCAAとは、必須アミノ酸のバリン、ロイシン、イソロイシンのことで筋肉の疲労の回復、筋肉の強化を行う効果があります。
さらに、BCAAと一緒に摂取すると筋肉を合成する効率が良くなる、ビタミンB群も含んでいます。
サルコペニアになる原因のひとつに、栄養失調があります。
サルコペニアを予防するには、たんぱく質やビタミンD、カルシウム、アミノ酸などを豊富に摂取することが大切です。
ローヤルゼリーには、ビタミンDは入っていませんが、たんぱく質、カルシウム、アミノ酸を含む40種類以上の栄養素が含まれており、栄養失調を予防、改善する効果があります。
サルコペニアの予防、改善にローヤルゼリーを摂取する場合は、ビタミンDを多く含むいわしやさけ、きくらげなどと一緒に摂取したり、サプリメントのビタミンDやビタミンDが含まれている調整ローヤルゼリーを摂取したりすると効果が期待されます。
また、ビタミンDは、毎日15分日光浴をしても十分な量が体内で作られます。
認知症の予防
認知症とは、認識したり、記憶したり、判断したりする力が障害を受けて、社会生活や日常生活に支障をきたす状態のことです。ローヤルゼリーには、神経細胞間の情報の伝達速度を早くする伝達物質のアセチルコリンが含まれています。
認知症の人の脳では、アセチルコリンが減少していることがわかっており、認知症の予防、改善にアセチルコリンを摂取することが効果があることが判明しています。
また、認知症の主な疾患のアルツハイマー病には、「ノビレチン」という物質が効果があることが判明していますが、ノビレチンは、単独で摂取するよりローヤルゼリーと一緒に摂取した方が効果が高いことが、東北大学の関係研究センターの研究で判明しています。
ローヤルゼリーの老化予防に関する研究
みつばち健康科学研究所の研究で、ローヤルゼリーは老化予防にさまざまな効果があることが判明しています。加齢による筋力低下を予防
酵素分解ローヤルゼリーは、老化モデルのマウスの筋肉量を増加させたり、筋肉の増強や保護に重要な働きをする「筋衛生細胞」の分化(形態や機能が特殊化し、特異性が確立していくこと)を促進することが判明しています。高血圧やコレステロールの上昇を抑える
ローヤルゼリーのペプチド(2個以上のアミノ酸が結合した状態のもの)には、血圧を低下させる効果があることが飲用実験の結果判明しています。コレステロールの上昇を予防する
酵素分解ローヤルゼリーには、脂質異常症が引き起こされるメカニズムのひとつの、肝臓でのリポタンパク質の過剰分泌を抑制する働きがあることが実験で判明しています。また、ローヤルゼリーには、血液中の中性脂肪の上昇を予防する効果があることも研究で判明しています。
糖尿病を予防する
酵素分解ローヤルゼリーには、糖尿病の初期症状の「インスリン抵抗性」(血糖値を下げるインスリンが正常に働かなくなった状態)を予防し、糖尿病の進行を抑える働きがあることが実験で確認されています。また、インスリン抵抗性が進行すると、動脈の血管が過度に収縮するなどの「血管反応性」に異常が出て糖尿病によって起こる血管合併症の遠因になります。
ローヤルゼリーは、「血管反応性」を正常に保つ効果があることも判明しています。
血中の中性脂肪を減少させる
酵素分解ローヤルゼリーには、血液中の中性脂肪の増加を抑える働きがあることが実験で判明しています。骨密度の減少を防ぐ
ローヤルゼリーを摂取すると、血中のカルシウム量が増えることが実験により判明しています。また、酵素分解ローヤルゼリーを摂取すると、カルシウム量の増加がさらに増えることも判明しています。
美肌効果
ローヤルゼリーは、摂取しても肌に塗っても効果があります。ローヤルゼリーエキスを肌に塗ると、肌の角層(皮膚の最も外側の層)の水分量が増えることが実験で判明しています。
また、ローヤルゼリーを摂取しても角層の水分量は増え、目元のしわが改善されることが実証されています。
おわりに
このように、ローヤルゼリーには高齢者に嬉しい効果が多くあります。また、高齢になると、食事の量が減ったり、消化器官が衰えて栄養不足になったり、栄養のバランスが悪くなったりする場合があります。
ローヤルゼリーは40種類以上の栄養素を含んでいるので、栄養補給にも適しています。
老後のQOLを保つためにも高齢者にローヤルゼリーをお勧めします。