酵素分解ローヤルゼリーのメリットとデメリットについて
ローヤルゼリーには、生ローヤルゼリー、乾燥ローヤルゼリー、調整ローヤルゼリー、と3つの種類があります。その中の調整ローヤルゼリーに、「酵素分解ローヤルゼリー」というものがあります。
酵素分解ローヤルゼリーとは、どういうものなのでしょうか?
ここでは、酵素分解ローヤルゼリーについて、とそのメリットとデメリットについて紹介します。
酵素分解ローヤルゼリーとは?
普通のローヤルゼリーは、たんぱく質に、アミノ酸が鎖のように長く繋がった形で含まれています。口から摂取されたローヤルゼリーに含まれるたんぱく質は、そのままでは吸収できないので、胃液や腸液の酵素で小さなペプチド(アミノ酸が結合したもの)や単体のアミノ酸に分解され、小腸でやっと栄養として吸収されます。
酵素分解ローヤルゼリーは、ローヤルゼリーの中のたんぱく質が、あらかじめ酵素で小さなペプチドに分解された状態で含まれています。
酵素分解ローヤルゼリーのメリット
消化、吸収されやすい
酵素分解ローヤルゼリーは、あらかじめ、たんぱく質の中のアミノ酸が酵素で分解され、小さなペプチドの状態で入っているので、酵素分解されていないローヤルゼリーよりも早く吸収できます。また、普通のローヤルゼリーは、たんぱく質が吸収される状態まで分解された時には、すでに小腸に達しています。
しかし、酵素分解ローヤルゼリーは、摂取されるとすぐに吸収できるので、たんぱく質や他の栄養素の吸収率が普通のローヤルゼリーより高いです。
アレルギーのリスクが少ない
ローヤルゼリーの主要なアレルゲン(アレルギーを起こす原因となる物質)は、たんぱく質に含まれるMRJP1(アピシン)とMRJP2 とされています。酵素分解ローヤルゼリーは、このMRJP1とMRJP2 があらかじめ分解されています。
さらに摂取したあとに体内で分泌される、くしゃみやアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などのアレルギーを引き起こすヒスタミンの量が他のローヤルゼリーと比べて少ないので、アレルギーを起こしにくくなっている、と研究で発表されています。
酵素分解ローヤルゼリーのデメリット
値段が高め
酵素分解ローヤルゼリーは、比較的値段が安い物が多い調整ローヤルゼリーの中では、高めの値段です。選択肢がない
酵素分解ローヤルゼリーは、ある養蜂場が長年の研究の末に開発した技術で、特許を取っているため、この養蜂場でしか生産できません。ですので、複数の製品を比べてから決める、という選択肢がありません。
おわりに
酵素分解ローヤルゼリーは、たんぱく質があらかじめ酵素で分解されているので、消化、吸収されやすい形で摂取することができ、吸収率も高くなるので、ロスが少なく栄養を摂取できます。アレルギーになりにくい、という効果もありますが、完全ではないのでアレルギー体質の人は、摂取の際には注意が必要です。
少量づつ摂取して様子を見るか、医師に相談してください。