子供のためのローヤルゼリー
目次
ローヤルゼリーは、子供のために役立つ効果を多く含んでいます。ここでは、ローヤルゼリーのどんな成分が子供に役に立つのか、と子供に与える際の注意点について説明します。
子供のために役立つローヤルゼリーの効果
栄養補給、成長促進
子供はどんどん成長するので、特に栄養のバランスが取れた食事をする必要があります。しかし、好き嫌いが激しい子供や、食が細い子供は栄養が偏る場合があります。
ローヤルゼリーは、40種類以上の栄養素を含んでいるので、成長期の子供の栄養補給に最適です。
特に、成長期に必要な成分と言われている必須アミノ酸は、体内で合成できないので食事で摂取する必要がありますが、ローヤルゼリーは必須アミノ酸9種類を全て含んでいます。
必須アミノ酸のメチオニンとスレオニンは成長を促進する働きがあり、ヒスチジンは成長期の子供の発達に必要な成分で、バリン、ロイシン、イソロイシンは、筋肉をつくったり強くしたりします。
また、ローヤルゼリーにしか含まれていない特別な成分のデセン酸、アピシン、類パロチン、ビオプテリン(自然界ではローヤルゼリーにしか含まれていません)は、さまざまな病気を予防し、身体を総合的に健康にする大切な働きをします。
さらに、人間の身体に必要で、身体を健康に保つのに欠かせない成分のミネラルを8種類も含んでいます。
その他の栄養補給や成長促進に効果がある成分
・カルシウム、マグネシウム・・・骨や歯をつくったり強化したりする・葉酸・・・骨質を高める
・類パロチン・・・内臓や筋肉を強くする
免疫力向上
子供の免疫力やウイルスに対する抵抗力は大人よりも低いので、子供は感染症などにかかりやすいです。〇ローヤルゼリーには免疫力を向上させる以下の成分が含まれています。
・デセン酸・・・強い抗菌作用がある
・パントテン酸・・・ウイルスや細菌に対抗する抗体の合成を助ける
・アルギニン・・・ウイルスや細菌に抵抗する力を高める
・グルタミン・・・リンパ球などの免疫細胞の発育を促す
子供にローヤルゼリーを与える際の注意点
子供にローヤルゼリーを与える場合は、4つの注意点があります。六歳以下の子供には与えない
ローヤルゼリーには、ボツリヌス菌が混入している場合があります。ボツリヌス菌は、芽胞(一部の細菌が、繁殖に適さない環境になった時に作る細胞の構造で、適した環境になると発芽して繁殖すること。
がほうと読みます)となって土や水に存在しており、この菌が存在している環境で植物が育つと芽胞が花粉に付着していることがあります。
その植物の花粉をミツバチが摂取すると、ハチミツやローヤルゼリーにボツリヌス菌が混入します。
大人が、ボツリヌス菌を摂取しても、腸内の胃液や腸液、腸のその他のビフィズス菌や乳酸菌、大腸菌などで、ボツリヌス菌は死んでしまいます。
しかし、乳幼児は腸内環境が整っていないので、ボツリヌス菌が繁殖する場合があります。
そうなると、筋肉の麻痺などの中毒症状が起き、最悪の場合、呼吸麻痺を起こして死亡します。
ハチミツは、一般的に1歳までの乳児は摂取しないこと、となっていますが、発達には個人差があるので、ローヤルゼリーの説明書きの多くには六歳以下の子供の摂取は避けるように、と書かれています。
アレルギーに注意
ローヤルゼリーは、働き蜂が花粉や蜜を摂取し、体内で分解、合成して分泌した物質なので、天然の食品です。ですので、小麦粉や卵などと同じようにアレルギーが起きる場合があります。
ローヤルゼリーにはたんぱく質が約12%含まれているので、アレルゲン(アレルギーの原因となる物質)がたんぱく質の人が摂取するとアレルギー反応を起こす場合があります。
食物アレルギーは年齢が低いほど起きやすく、乳児は約5~10%、幼児で約5%、学童期以降の子供は約1.5%~3%、の割合でアレルギーがあると言われています。
特に乳幼児のアレルゲンはたんぱく質が多いので、ローヤルゼリーを与える際には注意が必要です。
アレルギー体質の子供に与える場合は、医師に確認してください。
与える際は、少量から始め、様子を見ながら少しずつ量を増やしましょう。
与える量に注意
ローヤルゼリーは健康食品なので摂取量に決まりはありませんが、適切な量はあり、過剰摂取すると胃腸の調子が悪くなったり、気分が悪くなったりする場合があります。ローヤルゼリーの適切な摂取量は、大人の場合は500ミリグラム~3000ミリグラムですが、子供の場合はこれよりも少ない量です。
体重、体質によって適量が違うので、与える場合は少量から始め、様子を見ながら量を増やして適量を探してください。
適量を探すのが難しい場合は、子供用のローヤルゼリーを与え、説明書きを参考にすると安心です。
カプセルや錠剤に注意
乾燥ローヤルゼリーや調整ローヤルゼリーは、錠剤やカプセルが大きい場合があります。子供が摂取する場合は、喉に詰まらせたリしないように注意しましょう。
カプセルや錠剤を飲むのが難しい場合は、錠剤を割るか、生ローヤルゼリー、もしくは子供用のローヤルゼリーを与えるといいでしょう。
生ローヤルゼリーの味が苦手な場合は、ハチミツや牛乳、ヨーグルト、アイスクリーム、シャーベットなどに混ぜると飲みやすくなります。
まとめ
ローヤルゼリーには、子供の身体の成長を助ける働きがある成分が多く含まれています。また、40種類以上の栄養素を含んでいるので、偏食や食の細い子供の栄養補給に最適です。
しかし、ボツリヌス菌の増殖の心配があるので、6歳以下の子供には与えないでください。
また、大人よりも食物アレルギーが起きやすいので、与える場合は少量から与えて様子を見つつ、少しずつ増やしてください。
摂取量も大人よりも少ないので、過剰摂取にならないように注意しましょう。
飲みやすく、摂取量の目安がわかりやすい子供用ローヤルゼリーを与えてもいいでしょう。